2014年8月1日金曜日

"not definitely"

皆さま、こんにちは。ねこです。
パソコンで「対訳」と打とうとしたら、
「鯛焼き」と打ってしまいました。
こういうタイプミスは、なんだか和みますね(笑)。


さて、今日、面白い英文に出会いました。
副詞の入った否定表現です。

1)He definitely won't win the race.

2)He won't definitely win the race.

この2つの文章、副詞の位置がちょっと違うだけですが、
ニュアンスがかなり違ってしまいます。

1)彼は絶対にそのレースに勝てない

2)彼は必ずしもそのレースに勝つとは限らない

ニュアンスの違い、つかめましたか?
1)は"definitely not絶対に~ない)"という完全否定です。
レースに勝つ可能性は0%だと言っています。
一方、2)は"not definitely必ずしも~とは限らない)"
という部分否定です。
レースに勝つ可能性が100%ではないと言っています。

このニュアンスの違い、
ひょっとしたら常識なのかもしれませんが、
パッと英文を見た時に、
両方とも1)の意味で理解してしまうことも
ありそうな気がします。

他に似たような部分否定の表現としては
以下のものが挙げられます。

not always「常に~とは限らない」
You can't always get everything you want.
欲しいものをいつも手に入れられるってわけじゃない

not absolutely「絶対に~とは限らない」
The answer is not absolutely correct.
その答えが絶対に合っているというわけではない

not completely「完全に~ではない」
I'm not completely satisfied with the offer.
その提案に完全に満足したわけではない

not entirely「完全に~ではない」
I'm not entirely awake.
完全には目覚めていない(=まだ寝ぼけている)

not exactly「(厳密に言うと)必ずしも~ではない」
This is not exactly what I'm looking for.
これは私が欲しいものとはちょっと違う

not necessarily 「必ずしも~ではない」
That's not necessarily the case.
実状は必ずしもそうとは限らない

そういえば、こういう文法、
大学受験の時に勉強したようなしないような…。(^^ゞ