2014年10月20日月曜日

「日本」という国名について

皆さま、こんにちは。ねこです。
先日、海外の都市の名前についての記事を書きましたが、
今回は逆に、「日本」という国名について、
考察してみたいと思います。

「え~、外国に行ったら、
"Japan"って言えばいいんでしょ」
と思ったら、大間違い!
実は日本の国名も、
さまざまな呼び方をされています。

英語 Japan 【ジャパン】

北京語 rì bĕn 【リーペン / ジーペン】

広東語 yat pun 【ヤップーン】

ベトナム語 Nhật Bản 【ニャッバーン】

イタリア語 Giappone 【ジャッポーネ】

フランス語 Japon 【ジャポン】

トルコ語 Japonya【ジャポンヤ】

スペイン語 Japón 【ハポン】

アラビア語 يابان 【ヤーバーン】

ドイツ語 Japan 【ヤーパン】

ロシア語 Япония 【イィポーニヤ】

最初にスペイン語を聞いた時は、
なかなかのショックでしたね。
「ハポンって、なんかカッコわる~い」
と思って…(笑)

ちなみに、日本の中でも、
国名の言い方は変遷してきました。
「倭」、「大倭」、「大和」、
そして、「日本」と書いて【ヤマト】と読む
時代もあったようです。

安土桃山時代にポルトガル人が編纂した
『日葡辞書』や『日本小文典』などには
【ニッポン】【ニホン】【ジッポン】という読みがあって、
改まった場面や強調したい場合には【ニッポン】、
日常の場面では【ニホン】が使われていたようです。
【ジッポン】という音は、なんとなく
【ジャパン】にもつながりそうですね。

その後、1934年(昭和9年)に、文部省臨時国語調査会が
【ニッポン】に統一して、外国語表記も、
Japanを廃してNipponを使用する
という案を出したそうですが、それは実現せず。

そして、2009年(平成21年)に、
「【ニッポン】と【ニホン】という呼び方は
いずれも広く通用しているので、
どちらか一方に統一する必要はない」
という答弁書を政府が閣議決定したそうです。
どっちでもOKということになったのは
案外最近のことだったんですね。

ちなみに、【ニッポン】という読みを使う例はこちら:
日本放送協会、日本テレビ、ニッポン放送、
日本武道館、全日本空輸、
西日本鉄道、日本体育大学、日本郵便。

【ニホン】という読みを使う例はこちら:
日本大学、日本航空、日本経済新聞、
JR東日本、JR西日本、日本ユニシス、
日本相撲協会、日本交通。

ANAが【ゼンニッポンクウユ】で、
JALが【ニホンコウクウ】というのも、
なかなか面白いですね。^^


<本日のおまけ>
昨日、飛行機の写真を撮りに行ってきました。
ゼンニッポンクウユも、ニホンコウクウも、
いっぱい飛んでいましたよ☆