2011年1月18日火曜日

"I'm sorry" のもう1つのニュアンス

"I'm sorry" という言葉を聞いたら、普通の日本人の感覚では
“ああ、謝ってるんだな”と思うでしょう。
でも、この"I'm sorry"には、もうちょっと違うニュアンスもあります。
例えば、こんな会話があります。

A: I failed the exam. (試験に落ちちゃった。)

B: I'm sorry.

この意味が「ごめんね」だったら、なんだかちょっとおかしな感じですよね。
BさんがAさんの試験勉強の邪魔をしたというなら、話は別ですが…。

さて、ではBさんの言った"I'm sorry"は、いったいどんな意味なのでしょうか?

これは、どちらかというと「残念だったね」という意味で使われます。
つまり、「私はその話を聞いて残念に思う」「あなたを気の毒に思う」ということです。
誰かが亡くなったという知らせを聞いたときなどにも、よく使われる表現です。

でも、"I'm sorry" = 「ごめんね」という図式が頭の中に定着していると、
妙にびっくりしちゃいますよね。

ねこ: I lost my wallet. (お財布なくしちゃった)

友人: I'm sorry.

ねこ: え~~~~、まさか、あなたが盗んだの!?

ってことはないにしても、“なんで、いきなり謝られるんだろ?”
と、ちょっとびっくりすることはあるでしょう。

これと同じニュアンスで使われている"I'm sorry"が
2011年1月10日放送のNHKラジオ英会話のダイアログに出てきたので、
ふと思い出して取りあげてみました。

ちなみに、「ああ、すまないねぇ、ありがとう」の意味で、
"I'm sorry"と言うのは、ちょっと不自然です。
感謝の気持ちは、"Thank you"で!