2011年1月23日日曜日

TOEIC 730点の壁!?

今朝の読売新聞を見て、とてもびっくりしました!
武田薬品工業は2013年4月入社の新卒採用から、
TOEICで730点以上の取得を義務づけるとのこと。

ちなみに、世の中の新入社員の平均スコアが
どの程度のものかというと、
TOEICを実施する財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会の
公式発表では以下のとおり。

2006年 466点
2007年 460点
2008年 456点
2009年 460点
2010年 485点

※詳しくは「2010年度新入社員スコア特集」をどうぞ。
http://www.toeic.or.jp/sys/letter/NewsNR2010L_8682.pdf

これを見ると分かるように、
730点というのは、かなり上位のスコアです。
英語が大好きでたまらないという大学生なら、
努力をすれば手に届く範囲のスコアではありますが、
新入社員に義務づけるというのは
ちょっとどうなんだろうか…と。

英語を重視するあまり、
折衝能力や人を牽引する力を持った貴重な人材を
確保し損ねてしまうことはないのでしょうか?
語学力は、ある程度あとから身につけられるとは思いますが、
“人を動かす力”といったものをあとから身につけるというのは、
なかなか大変なのではないでしょうか?

英語でコミュニケーションをする能力というのは、
TOEICだけでは表しきれません。
800点を取っていても、
いざ会話をしようとするとうまく話せないという人もいれば、
400点前後でも、知っている言葉を巧みに使って、
とてもシンプルに言いたいことを伝えられる人もいます。
スコアや資格だけで能力を判断してしまうというのは、
とても残念なことのように思います。

とは言っても、ねこ自身は実はTOEICが大好きです。
英語力の健康診断のつもりで時々受けています。

TOEICの素敵なところは、
試験問題を通して、異国の文化に触れられること。
どこかの国のアパートの住人になって、手紙を受け取り、
壁の補修工事の日程について考えたり、
旅人になって、次の電車の時間を調べたり、
どこかの会社の秘書になって、
社長の会議スケジュールを調整したり…。
約2時間のプチ海外体験です。
そう聞くと、ちょっと楽しそうに思えませんか?^^

TOEICのスコアは、努力をすれば必ず上がります。
いくつか勉強の仕方のコツのようなものもあるので、
それは追い追い書いていこうと思います。

「来週のTOEICが楽しみで♪」と言う人が
1人でも増えることを願って…。