否定疑問文に引き続き、答え方を間違ってしまいがちなのが、
この "Do you mind ___?" という質問。
例文を見てみましょう。
1. Do you mind if I ask you a personal question?
(個人的な質問をしてもいいですか?)
2. Do you mind if I take a picture?
(写真を撮ってもいいですか?)
3. Do you mind waiting?
(お待ちいただけますか?)
この3つ、厳密に言うと、日本語訳が正確ではありません。
英文の正しいニュアンスはこうです。
1. Do you mind if I ask you a personal question?
(私が個人的な質問をしたら、あなたは嫌ですか?)
2. Do you mind if I take a picture?
(私が写真を撮ったら、あなたは嫌ですか?)
3. Do you mind waiting?
(あなたは待つのが嫌ですか?)
したがって、「別に構わないですよ」って言いたいときは、
1.と2.の場合なら
No, no, go ahead.
(いえいえ、どうぞ)
3.の場合なら
No, take your time.
(いいえ、ゆっくりでいいですよ)
という感じで答えることになります。
ところが、最初の3つの日本語訳で考えてしまうと
うっかり答え方を間違えます。
例えば、イギリスのバーで、年配の紳士が尋ねます。
紳士: Do you mind if I smoke?
(たばこを吸ってもいいかな?/ たばこを吸ったら嫌かな?)
ここで、ついうっかりニコニコしながら、
ねこ: Yes, of course!
なんて言ってしまうと、
もちろん嫌に決まってるじゃないの!という意味に…。
老紳士もびっくりですね。(^^;
断りたい場合は、軽く "Sorry(申し訳ないけど)" というぐらいが
いいかもしれません。
ちなみに、この表現、状況によっては "Do you mind?" だけでも使えます。
例えば、電車で空席を指しながら "Do you mind?" と聞かれたら、
"if I sit here(私がここに座っても)" という言葉が
省略されてるんだなというのがわかるでしょう。
さらに面白い使い方としては、
誰かが何か自分にとって嫌なことをしているときに、
"Do you mind?(ちょっとやめてくれない?)
というニュアンスで言うこともできます。
これは、正確に言うなら「やめることは嫌じゃないよね?」
という日本語訳になるでしょうか。
日本語とは感覚が違うこの手の表現は、
頭で覚えようと思ってもなかなかうまくいきません。
映画やドラマを見て、そして実際の会話で繰り返し使って、
体で覚えていきましょう。^^