なんともハードボイルドな感じのタイトルをつけちゃいましたが、
これ、本当に中上級者でも間違えやすいものなんです。
具体的な例をあげて説明しましょう。
You don't go to the party?
(君はパーティーに行かないの?)
こう聞かれたとき、もし行かないなら、
答えは "Yes" でしょうか、"No"でしょうか?
No, I don't go to the party.
(ああ、パーティーには行かないよ)
というのが正解です。
つい、"Yes, I don't go to the party."
と言ってしまいそうになりますよね。
さて、なぜ、Yes/Noの感覚が
ひっくり返ってしまうのでしょう?
日本語では、「行かないの?」「食べないの?」
などという、いわゆる否定疑問文に対して、
言われた文章のとおりなら「はい」
違うなら「いいえ」と表現します。
「はい、行きません」「いいえ、行きます」という感じですね。
ところが、英語圏の人々の感覚は違います。
質問の形がどうであろうと、
答えの形は変わりません。
A: Do you like beer?
(ビールは好き?)
B: No, I don't.
(好きじゃないわ)
A: Don't you like beer?
(ビール、好きじゃないの?)
B: No. I like wine.
(ええ。ワインが好きなの)
おわかりいただけますか? (※「おかわり」ではありません:笑)
つまり、この場合だと、ビールが好きかどうかについて、
好きなら "Yes" 嫌いなら "No" と言うだけなのです。
ところで、この否定疑問文への答え方を強く意識し始めた頃、
短期留学先のイギリスで、こんなことがありました。
友人: I'm going to have a cup of tea.
(紅茶を飲もうと思うんだけど)
ねこ: I'm too full now.
(今、私、お腹いっぱいで…)
友人: You don't want one?
(いらないの?)
ねこ: No, thanks.
(いらない、ありがとう)
ここで、“おっしゃ~! ちゃんと否定疑問文に答えられたぞ”と
心の中でガッツポーズ。
そこへ、友人からさらなる質問。
友人: Are you sure?
(ほんとに?)
ねこ: No.
(ううん)
あれっ!?
"Are you sure?" に対しては、
"Yes" って答えなくちゃダメじゃん。(^^;
というわけで、この後、友人に
「結局、紅茶を飲むの? 飲まないの?」
とつっこまれたのは言うまでもありません(笑)。
さて、本日のネタ、ちょっとわかりにくかったかもしれませんが、
ご理解いただけましたでしょうか?(^^ゞ