「ゆうべ、夢を見たんだ」と言うとき、日本人の感覚では、
"I saw a dearm."というふうに
"see(見る)" という動詞を使いたくなりますよね。
この表現、実際にGoogleで検索すると150万件以上ヒットはするので
明らかに間違いというものではないかもしれません。
しかし、辞書の文例を見ると、"see" という動詞は使われていません。
まず、"have" を使った例がこちら:
He had a dream about climbing a mountain.
(彼は山に登る夢を見た)
Paul had a dream that he won the lottery.
ポールは宝くじが当たる夢を見た。
こちらは、Be動詞を使う表現:
You were in my dream last night.
(昨夜、あなたが夢に出てきた)
"dream" を動詞として使った表現がこちら:
What did you dream about last night?
(昨夜はどんな夢を見たの?)
I often dream of flying.
(よく飛んでいる夢を見る)
夢というものは、目を閉じて、頭の中で行われているので、
英語圏の人々の感覚からすると、
あまり「見る」というイメージがないのかもしれませんね。
ちなみに、今回の例文は
こちらのオンライン辞書から引用しました。
Merriam-Webster's Online Dictionary
http://www.merriam-webster.com/dictionary
Cambridge Dictionaries Online
http://dictionary.cambridge.org/
例文が豊富なのはMerriamのほうですが
説明や例文がわかりやすいのは
Cambridgeのほうかなという印象でした。
ネット上に、役立つ情報が溢れている今、
信頼できる情報かどうかをしっかり見分けつつ、
うまく利用していきたいものですね。