皆さま、こんにちは。ねこです。
昨夜、NYの大学院で言語学を専攻している友人と
何通かメールのやり取りをしました。
いつも彼女とは、言語についての
とてもマニアックな話で盛り上がります。
昨日は、ドラマを使った英語練習法について、
ねこ流のやり方を話してみたところ、
"Sounds like that's really the right direction to go in!"
(そのやり方って、とっても効果がありそう!)
というお墨付きをいただきました♪
引き続き、この方法、広めていきたいと思います。
詳しくはこちら:
「海外ドラマを使った練習方法」 2013年7月12日金曜日
http://interesting-languages.blogspot.jp/2013/07/blog-post.html
さて、センター試験が終わりましたね。
ねこはセンター試験とは無縁なのですが、
新聞に載っていたので、英語の問題を解いてみました。^^
なかなかの良問ぞろいですね。
かなり楽しめました。^^
(そりゃあ、もちろん満点ですよ。プロだもん♪)
TOEICの勉強方法が、かなり応用できそうだな
という感じがしました。
まあ、発音、アクセント、並べ替え問題などは、
TOEICでは、出てきませんね。
あっ、問題を解いてみたい人は、
東進のホームページに問題と解答が載っていたので、
ぜひ、チャレンジしてみてください。
「英語」
http://www.toshin.com/center/eigo_mondai_0.html
「リスニング」
http://www.toshin.com/center/listning_mondai_0.html
ここから先は、問題の内容について書くので、
実際に解いてみたい人は、
答え合わせが終わってから読んでくださいね。
↓↓↓ 問題について ↓↓↓
ほら、ダメよ、スクロールしちゃ。
問題を解く人は、終わってから読んでね。^^
さて、まず、おおっ!と思ったのが、第2問の問8。
"cost"と"fare"のニュアンスの違いって、
なかなか難しいですよね。
"cost"は、物やサービスを得るために投じた費用、
"fare"は、乗車料金です。
ちなみに、センター試験には出てきませんでしたが、
"fee"は、サービスなどの料金、会費、入場料、授業料
などの意味で使われます。
こういうニュアンスの違いは、辞書の説明で覚えるよりも、
映画やドラマ、新聞、小説の中でたくさん触れて、
感覚として身につけていきたいところですね。
第2問については、全般的に、
問われている内容がTOEICのPart5と6に
似ているなぁ…という印象でした。
現在分詞を使うのか、過去分詞なのか、
to不定詞なのか、原型なのか、
また、熟語の知識もけっこう必要ですね。
第3問のAは、語彙問題のように見えるけれど、
決してそうではありません。
これは、語彙が分からない時でも、
前後の文脈からニュアンスを想像できるかを
試されています。
問1の"exuberant"を知っていなくてはいけない
というわけではありません。
っていうか、上級者でも普通知らないし。(^^;
第3問のBは、ライティングスキルを測るものですね。
エッセイの趣旨を理解して、
「この文章をここに入れると話が脱線しちゃう」
というのを見つけ出す問題です。
一文一文を必死に読んでいるだけでは、
答えは見えてきません。
文章の流れをつかまくてはいけないので、
なにげにハイレベルかもしれません。
第3問のCは、文章を要約するスキルを見る問題。
「つまり、あなたの言っていることは、こういうことですね」
と話をまとめたものが4択で出てきて、
どの文章が正しい要約かを選びます。
第4問から第6問は、TOEICのPart 7に似ています。
長文だけのもの、図表を含むもの、
そして、往復書簡という形での
ダブルパッセージ(関連する長文が2つ)も出てきました。
ここまで膨大な長文が出てくると、
もちろん速読のスキルも大事ですが、
手際よく必要な情報を見つけ出すテクニックも
ほしいところです。
リスニングは、同じものを2回聴けるので、
その点では、TOEICより難易度は下がりますが、
いくつか計算が必要なものなどもあり、
決して簡単とは言えないように思いました。
例えば、第1問の問2。
W: When does the school year start in Japan?
M: In April. Do you start in September?
W: No, in my country we start one month earlier than Japan.
M: That's next month!
問2 When does this conversation take place?
う~~~、なんとももどかしい会話!
なぜ、「3月だよ」と言わずに、
「私の国では、日本より1ヵ月早く始まります」って言うかなぁ(笑)
ちなみに、その「3月」を"next month"と言っているので、
今は「2月」というのが正解です。
問3のパスワードの問題は、選択肢だけを見たら、
/v/と/b/の聞き分けのように見えるけれど、
実際は、"V for victory" "B for boy"と
スペルの説明が入るので、
音としての難易度は高くありません。
むしろ、"all capital letters(すべて大文字で)"という
表現の方が難しいかもしれませんね。
問4も計算が入る上に、言葉の省略もあるので、
なかなか大変そうです。
W: How much does it cost to send three postcards to the US?
M: It's 70 yen per card.
W: Oh, I also have two to China.
M: It's the same price to any country.
問4 How much will it cost for the woman to send all the postcards?
"two to China"だけ聞いて、
それが"two (postcards) to China"
「中国宛てに2枚」と理解するのは、
なかなか難しいですよね。
アメリカに3枚、中国に2枚なので、合計5枚。
世界均一料金で70円なので、正解は350円です。
リスニングの第2問は、TOEICのPart 2によく似ています。
ただ、Aさん-Bさん-Aさんの会話のあとの
Bさんのセリフを選ぶ問題なので、
TOEICよりも、ちゃんとしたストーリーというか
文脈があるので、回答しやすいのではないでしょうか。
そして、今回、大ウケをしてしまったのが、第3問の問16。
こんな会話です。
M: Excuse me. I'm looking for Central Bust Station. Could you tell me where it is?
W: Sure. It's not very far from here. Go straight three blocks, and turn left. It'll be in front of you.
M: Straight and left?
W: Right.
M: Didn't you say "turn left"?
W: Left? That's correct.
M: Oh, OK. Thanks.
問16 Which way should the man go?
この会話の中で、ある勘違いが起きたのがわかりますか?
赤で書いた"Right"は、「右」という意味ではなく、
「そのとおり」「正しいです」という意味で使われています。
それをM(男性)は、「右」だと勘違いしたため、
話が混乱したというストーリーになっています。
この手の話は、たまにジョークとして聞きますが、
まさか、これを天下のセンター試験に使ってしまうとは!(^^;
まあ、実際のところ、問題を解く時は、
W(女性)の最初のセリフで答えがわかるので、
難易度としては高くありません。
ただ、この勘違い会話の面白さを理解できた人って、
受験者の何パーセントぐらいいるんでしょうね?
あっ、問22で、"It's all Greek to me."が出てきましたね。
この表現について、ブログを書いたことがあったので、
「おっ、出たな!」と思いました。
興味のある方は、こちらをどうぞ。
http://interesting-languages.blogspot.jp/2013/07/its-greek-to-me.html
いやぁ、それにしても、こんなふうに
せっせと問題を解くのは久しぶりでした。
そろそろTOEICでも申し込みますかねぇ…。^^