2012年9月12日水曜日

グループ名は複数扱い?

皆さま、こんにちは。ねこです。
今、CDの歌詞対訳の仕事をしています。
訳す曲を繰り返し、繰り返し聴きながら、
“この人が日本語で語りかけるとしたら、
どんな口調だろう? どんな言葉を使うだろう?”と想像します。
じ~っと耳を澄ましていると、
ぴったりな日本語が浮かんでくるから不思議です。
それを、そ~っとすくい取って、パソコンの画面に並べていきます。
とても面白い仕事です。^^


さて、今日は単数形と複数形のお話をしましょう。
日本語にも、「私たち」「子供たち」「彼ら」「学生たち」のように
一応、複数形の概念は存在しますが、
「ペンたち」「本たち」「パソコンら」とは言わず、
単数でも「ペン」「本」「パソコン」になりますよね。
そのため、日本人の英語学習者は、
英語の複数形に非常に戸惑うことになります。
ねこでも、時々、戸惑います。

最近、あれっ?と思ったのは、グループ名の扱い。
例えば、1枚の写真を見ながら話をしているとしましょう。
写真には、2人の人物が写っています。
それを見て、Aさんが尋ねます。

Who are they?



さあ、Bさんは、何と答えればいいでしょう?

They are Down Town.
This is Down Town.

はい、どちらも正解です。
人物に注目した場合は、「彼らはダウンタウンです」となり、
グループに注目した場合は、「こちらはダウンタウンです」となります。

では、その質問に対して、「ダウンタウンって何者?」と聞くとしたら?

(正) Who is Down Town?
(誤) Who are Down Town?

はい、今度は単数扱いにしなくてはいけません。
Down Townに"s" がつかないからです。

しかし、それに対する答えは、
They are comedians. となります。
なぜなら、"comedians" に "s" がついているからです。

う~~~~む…
と、頭を抱え込みたくなりそうですが、
とにかく考え方はシンプル。
基本的には "s" がつくかつかないかで
判断すればいいということです。

なので、これがビートルズだとしたら、
今度はこういう会話になります。

A: Who are they?
B: They are Beatles.
A: Who are Beatles?
B: They are musicians.

Beatle(カブトムシ)に "s" がついていて、
グループ名自体が「カブトムシさんたち」と複数形になっているので、
質問も答えも、全部、複数形でいいんですね。


まあ、でも、あまり考え込まなくても大丈夫!
単数と複数を間違えたところで、
たいていの会話は通じます。^^

あっ、でも、"My husbands are..."
なんて言っちゃうと、旦那様が2人いることになっちゃうんで
ご注意くださいね(笑)。