2014年4月15日火曜日

"It's a SONY"

皆さま、こんにちは。ねこです。
ちょこちょことイタリア語の勉強をしています。
でも、イタリア語検定5級の冠詞で、
いきなり行き詰まっています。(^^;

ところで、冠詞って、日本語にはない概念なので、
英語の冠詞の使い方も、いろいろ迷いますよね。

昨日、1つ面白い質問を受けました。
「昔、CMで、"It's a SONY"というフレーズがあったんですが、
なぜ、SONYに"a"という不定冠詞がついているんですか?」

ふむ…。
これは、面白い!
おそらく、「これは、SONY製品の中の1つですよ」
というニュアンスじゃないかと思ったのですが、
果たして…?

さっそくGoogleで、「It's a SONY 不定冠詞 なぜ」と入力して
検索してみました。

すると、ずらずらずらずら~っと、出るわ出るわ!
そして、どのページを見ても、
「ソニーの製品の1つという意味」
「ソニーの一製品というニュアンス」
「冠詞をつけることで、SONYという言葉が、
企業ではなく製品を指す」などの説明が書いてあります。

たしかに、「SONY製品の1つ」を紹介するCMの最後に
出てくるナレーションでしたよね。

懐かしい動画を見たい方はこちらをどうぞ。



うは~っ! カセットテープですよぉ。^^
カセットテープに外国映画を録音して、
ひたすら聞き続けていた時代が懐かしいです。
これ以上は言いません。
歳がバレますから。(^^;

さて、不定冠詞を使う似たような例が他にもあります。
所有している車について話す場合です。

"I have a HONDA."
(うちのはホンダだよ)

"Oh, really?  I have a TOYOTA."
(そうなんだ うちはトヨタ)

こんな会話ができます。
つまり、ホンダが製造している車の1つ、
トヨタが製造している車の1つを持っている
というニュアンスです。

まあ、でも、よく思うんです。
たしかに、冠詞の使い方で、
文章の意味まで変わってしまうことも
時にはあるけれど、
医療翻訳でもしないかぎり、
冠詞を間違えたところで
誰かが死ぬわけじゃない!って(笑)

もちろん、ビジネスで英語を使いこなす必要がある人や
本気で翻訳者を志す人は、
真剣に冠詞とも向き合っていくべきですが、
とりあえず、コミュニケーションのために
楽しく英語を使っていきたいという人は、
冠詞なんかにはこだわらず、
とにかくめちゃくちゃでもいいから声を出して、
発信していってもいいんじゃないかしら。^^

伝えたい人と、それを理解したい人がいたら、
いくつかの単語と、ジェスチャーと、表情と
その他いろんなものの力で、
コミュニケーションは取れるんです。
英会話講師がこんなことを言うのもなんですが、
コミュニケーションは、言葉よりも心です。^^