前回に引き続き、「家族」についての表現をもう少々。
日本語で兄弟について話すときは、
「3人兄弟です」などという形で自分のことも含めて数えますよね。
ところが、英語では通常、自分のことは含めません。
I have a brother and a sister.(兄が1人と妹が1人います)
※弟と姉の可能性もあります
この違いについての文化的背景はわかりませんが、
ひょっとしたら、“家族・兄弟の中での自分”という見方をする日本と
“自分という個人の視点から見た兄弟”という見方をする欧米の
違いなのかもしれませんね。
ちなみに英語で“ひとりっ子”は次のように表現します。
I'm an only child. (私はひとりっ子です)
順番が逆になりましたが、
「兄弟はいますか」という質問はこうなります。
Do you have any brothers or sisters? (お兄さんかお姉さんはいますか?)
※弟と妹の可能性もあります
Do you have any siblings? (兄弟/姉妹はいますか?)
"siblings" という単語はあまり耳慣れないかもしれませんが、
兄、姉、弟、妹すべてをこの単語だけで表現できてしまいます。
随分、違うものですね。
訳語がぴったり一致しない単語の裏には、
大抵、面白い文化の違いが潜んでいます。
せっかく言葉を学ぶなら、文化も一緒にのぞいていくと
楽しみが倍になりそうですね。^^