"see" と "look" と "watch"。
どれも日本語では「見る」という訳になってしまいますが、
それぞれニュアンスや使い方が違う様子。
ねこは、これまで、"see" は「見える」で、
"look" と "watch" は「(意識的に)見る」だと思っていました。
でも、最近、なんだかそれも違う気がしてきたのです。
リーダーズ英和辞典と Cambridge Dictionaries Online で
確認してみましょう。
"see"
―vt
1a 見る、…が見える
b <演劇・名所などを>見る、見物する
c ≪新聞などで≫見る、…について読む;知る、学ぶ
★見るための努力が払われるときにはしばしば can を伴う;
進行形には用いられない;受動態では to 不定詞を伴う。
―vi
1 見る;目が〔目に〕見える
(しばしば can を伴う;進行形には用いられない)
● to be conscious of what is around you by using your eyes
e.g. Turn the light on so I can see.
● to watch a film, television programme, etc.
e.g. Did you see that documentary on Channel 4 last night?
"look"
―vi
1a 目を向ける、見る、眺める、注視する、熟視する
● to direct your eyes in order to see
e.g. Look! There's grandma.
They looked at the picture and laughed.
"watch"
―vi
1a 注意して見る、見守る、注視する、観察する
b 見物する、傍観する
● to look at something for a period of time,
especially something that is changing or moving
e.g. I had dinner and watched TV for a couple of hours.
Just watch how he slides that ball in past the goalkeeper.
なんだかなぁ…。(^^;
Googleの検索窓にこれらの3つの単語を入れて検索してみると、
使い分けについて、英語でも日本語でもいろいろな解説が出てきます。
それらを総合してみると、おおよそ次のようになるでしょう。
"see" は視覚的に認知すること、 対象が見えること。
"look" は視線を対象の方へ向ける行為。
"watch" は時間をかけて、動いているものを見ること。
"look" は視線を向けるという行為なので、他の2つとは区別しやすそうですが、
"see" と "watch" の違いはなかなか難しいですね。
"watch" には「動いているものを見る」というニュアンスがあるものの、
演劇を「見る」には "see" が使われます。
映画やテレビを「見る」には "see" も "watch" も使われる様子。
結局のところ、言葉が先にあって、
文法や語法といったルールは後から取って付けたものなので、
例外はいっぱい出てきます。
つまり、言葉を学ぶためには、
実際に使われている言葉をたくさん読んで聴いて、
感覚的に身につけていく努力も必要ということですね。
さあ、道のりは長いぞぉ!!